K・Iさん 国際基督教大学 教養学部 

<分析>

社会人の方で、勉強から遠ざかっている状況の他、入試まで十分な時間がとれない状況でした。このような状況で間に合うものでしょうか?とご質問いただいたため、正直かなり厳しいです、来年度に向けて準備をしていく、そのようなつもりで臨むべきですと伝えました。すると、そのように率直に言っていただいたからこそ、翔励学院で学ばせていただきたい、とのことで入会されました。私が率直に述べると、中には不機嫌になる方もいる中で、このように好意的に受け止められる姿勢を見て、勝機はあると感じ、入会を許可しました。

<施策>

小論文の指導に加え、特に苦労したのが提出書類の準備でした。社会人としての経験が豊富であるがゆえに、その経験と学問とをどのように関連づけていくかが課題となりました。加えて、ご本人が研究を希望していたテーマは「音楽」であり、それをICU(国際基督教大学)のリベラルアーツの中でどのように学問として位置づけ、深めていくか、そのプランニングが非常に重要な要素でした。

さらに、学術的な内容にとどまらず、ご本人のバックグラウンドは、ICU以外の大学ではなかなか適応できないような独自性を持っていました。そうした背景を、制限のある提出書類の中でどのように伝えるか、何を軸に語り、採点者にどのように理解してもらいたいのかを綿密に検討し、最大限の集中をもって準備を進めました。

<効果>

このような準備を進めていく中で、ご本人自身もさまざまな文献を読みながら、これまでの人生経験と学術的関心との関連が、次第に明確になっていきました。お仕事を続けながらの通学というハードなスケジュールの中での準備は、大変だったに違いありません。しかし、それゆえに向学心がさらに刺激されたのではないかと感じています。

授業を重ねるごとに、研究したいテーマや、それを他の科目とどう組み合わせるかといった点についての理解が深まり、多くの情報に一貫性をもたせて語れるようになっていきました。当然、それは小論文においても同様であり、主張と根拠の整合性が強く感じられるようになりました。

最終的には、私の想像を超える仕上がりを見せ、見事に合格の通知をいただきました。