指導方針
1、責任ある指導 ~Accountability~
SNSの発達などの影響もあり、現代社会では「絶対に○○に決まっている」「普通は○○だよね」といった、根拠の曖昧な断定的表現が安易に用いられる場面が増えているように見受けられます。
それは教育業界も例外ではありません。
「絶対に合格できます」
「逆転合格」
といった言葉が、誰にでもあてはまる事実であるかのように語られることがあります。
こうした発信は、ビジネスとして見れば一定の効果があるのかもしれません。生徒や保護者に期待を持たせること自体が、必ずしも否定されるものではないでしょう。
しかし、教育に携わる者として、本来は不確かなことを断定せず、現実を正確に伝える責任があると、私どもは考えています。
だからこそ当学院では、耳当たりのよい言葉や期待だけを煽る説明は行いません。
教育者として、事実に基づいた評価・判断と説明を行う、その姿勢を貫くことが、私どもの考える「責任ある指導(Accountability)」です。
2、十人十色の指導~Individuality~
個別指導塾である以上、生徒ごとに指導方針や指導方法を調整することは、言うまでもありません。
入会を検討されている方から、
「自分と同じような生徒はいますか?」
「○○大学に合格した生徒はいますか?」
といった質問を受けることがあります。
このような質問に対して私どもは、類似するケースはあるが、それがそのまま相談者本人に当てはまるとは限らない、という回答をしています。
同じ環境や経験を与えたとしても、必ずしも同じ学力や成果に至るわけではないことは、科学的にも証明されています。
当学院では、過去の事例に安易に依拠する(パッケージ型)指導ではなく、生徒ごとの背景・状況・思考に対応した指導、個別指導の原点に立ち続けています。
3.慈愛に基づく指導~Compassion~
近年の教育現場を見渡すと、生徒に配慮するあまり、本来必要であったはずの指導が行われない場面も見受けられます。
それにより、本人の将来にとって重要な指摘や助言が後回しにされてしまうことがあるのも、否定できない現実です。
・メモをとる習慣がない。
・ただノートを見ることを復習と思っている。
・本を読んでも内容を説明できない。
・「教わる」ことと「学ぶ」ことの区別がついていない。
こういった生徒たちと出会うことがあり、何とも言えない気持ちになりながら、基本的な指導から行う場合もあります。
ある保護者の方が、当学院の講演会にお越しになった際、次のような感想を寄せてくださいました。
「私が日頃指導している若い医師の中には、『なぜ自分は医師になったのか』と悩んでいる人もいます。もし彼らが高校生の頃にこの塾と出会っていれば、人生は大きく変わっていたかもしれません。」
また、その方は生徒の授業最終日に改めて挨拶に来られ、「厳しい内容もあったと思いますが、最後までよく取り組んでいましたね。」とお伝えしたところ、「その厳しさこそが、やさしさだと思います。」と何度も言葉を重ねてくださいました。
合格のその先へ、という言葉が様々な塾で呪文のように語られますが、その具体性は今一つ示されていないように思います。
当学院では、生まれてから人性を終えるまで、一人の人の生涯を考えた時、この受験という機会を通して、この先の人生において必要な力をつけさせたい、という生涯を見据えた慈愛を前提としています。


