総合型選抜対策

総合型選抜の概要

総合型選抜では、知識や技能に加えて、「思考力」「判断力」「表現力」、さらに「主体性・多様性・協働性」といった、いわば「学問に向かう姿勢」も重視されます。

ここでいう「思考力」とは、複数の情報を整理・分析し、自分なりの視点から論理的に考える力を指します。「判断力」は、異なる立場や状況を的確に把握し、筋道を立てて結論を導き出す力、「表現力」は、自らの考えを適切な言葉で相手に伝える力です。また、「主体性・多様性・協働性」は、自ら学びに向かう姿勢や、他者とともに学びを深めようとする意欲と柔軟さが問われます。

加えて、ここで求められる「知識」は、単なる「知っている」ことにとどまりません。大学での学びに耐えうるレベルの専門的・応用的な知識や教養が求められます。これは、総合型選抜が一般選抜に先んじて行われるという点からも明らかです。つまり、単に早く行われる試験であるというよりも、大学側が「この時期にすでに高い学力と学ぶ姿勢を備えている学生を選抜したい」と考えていることの表れでもあります。

知識や技能のみを評価するのであれば、正解が一つに定まる英語や数学などの科目で十分です。しかし、総合型選抜では、受験生の学力を総合的・多面的に評価する必要があるため、小論文や面接を通じて、その深さと広がりが問われるのです。

総合型選抜の対策

総合型選抜では、出願資格として評定平均などの一定基準が設けられている場合が多いため、高校における日々の学習を大切にし、成績向上に努めることは基本的な前提となります。

そのうえで、総合型選抜において各大学が重視するのは、「この受験生が本学で学ぶにふさわしい人物かどうか」という点です。そのため、志望大学について深く理解し、十分な準備を行うことが極めて重要です。

具体的には、オープンキャンパスや個別相談会に複数回参加して大学の教育方針や学びの特色を直接確認すること、入試のおよそ1年以上前から前から小論文対策に取り組み始めること、志望理由書などの提出書類は1~2ヶ月以上の期間をかけて丁寧に練り上げることが求められます。

このような積み重ねによって、自身の意欲や適性を的確に伝える準備が整い、総合型選抜での合格に近づくことができます。

総合型選抜の準備開始時期

入試の2~3ヶ月前になりますと、志望理由書や活動報告書などの提出書類の準備、さらに面接対策なども本格化し、小論文にじっくり取り組む時間を確保することが難しくなってまいります。
そのため、十分な準備期間を確保するには、入試のおよそ1年前──高校2年生の夏休みから秋(8月~10月頃)を目安に、小論文学習を始めておくことが理想的です。

当学院でも、高校2年生の7月~8月頃に入会される生徒が最も多く見られます。また、高等学校よりいただく小論文講演のご依頼も、高校2年生を対象としたものが中心です。これは、各校が早い段階からの準備の重要性を強く認識していることの表れでもあります。


(準備スケジュールの一例)

■高校2年生
8月~10月 小論文の基礎的な考え方・書き方の習得
10月~12月 単元別小論文演習と、関心分野の明確化
1月~3月 大学での研究計画づくりの練習

■高校3年生
4月~7月 研究計画に基づいた大学・学部の選定、大学研究
     志望分野ごとの小論文演習
8月 提出書類の添削・調整
9月 志望理由書など各種書類の提出・小論文最終調整
10月 入試本番


こうした段階的な準備によって、志望校にふさわしい「伝わる表現力」と「考える力」が身についていきます。計画的なスタートが、確かな合格への第一歩となります。

翔励学院の総合型選抜対策

当学院では、総合型選抜に必要とされる小論文指導を中心に、志望理由書や活動報告書など、提出が求められる各種書類の作成についても並行して指導いたします。

まずは小論文の基礎をしっかりと身につけながら、志望大学がどのような人物像を求めているのかを明確にし、そのうえで「自身の経験や考え方をどのように大学生活に応用するか」という視点から、志望先ごとの緻密な個別戦略を構築していきます。

そもそも大学入試とは、「大学がこれから育てていきたいと考える人物」を選抜する場です。翔励学院では、単に志望大学に“ふさわしく見せる”ことを目指すのではなく、知識や思考力、表現力の面から着実に成長し、「本当に志望大学にふさわしい人物になる」ことを目標に、日々の指導と研究を重ねております。

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