M・Mさん 慶應義塾大学 環境情報学部

<分析>

当学院への入会当初、本人は自分がどのような進路に進みたいのかをきちんと語れないほど、進路に対する考慮が不足している状況でした。このような状況では、当学院として受け入れることは難しい旨を伝えたところ、ようやく本人が学びに対する志を表明してきました。その結果、受け入れることに決めましたが、その際に静かな意気込みを感じることができました。

<施策>

他の生徒と同様に、当学院の小論文並びに思考力強化のためのカリキュラムを進めていきましたが、指導を行う中で、本人のバックグラウンドから、一般的な高校生が知っているような教養に関して知らないという点が課題であることがわかりました。この課題に対しては、通常のカリキュラムに加え、あらゆる文献を読み込み、教養を深めることで対応し、学習量を増やしていくことにしました。

<効果>

この年度の生徒の中では、もっとも小論文を書く能力が低かった生徒であったにもかかわらず、志望大学から合格をいただきました。その最大の理由は、おそらく学習量にあったと考えられます。最後の最後まで厳しく指導されましたが、それでも本人は入試の前日まで新しい事柄を学び続け、努力を惜しまなかったため、合格にふさわしい成果を上げることができたのだと思います。入学後も、教授や助手の方々からは優れた学生として評されているようです。