M・Wさん 上智大学 外国語学部

<分析>

学習相談に訪れた高校2年次の時点では、「ただ上智大学に行きたい」「この学部に行きたい」といった漠然とした希望しかありませんでした。なぜ上智大学である必要があるのか、という質問に適切に答えることができていませんでした。そこで、進路に対する考え方や学問に対する向き合い方から指導を始める必要がありました。このような根本的な「考え方」を変えるためには、一定の時間と本人の努力が必要であることを伝え、覚悟を持って当学院に入会することを決意しました。

<施策>

小論文の学びを進める中で、学問に対する向き合い方を育むため、学習の意義や物事を研究する重要性についての話を交えながら授業を進めていきました。受験は公募推薦であったため、「受験のための課外活動」を一切行わないように徹底的に指導しました。実際、本人の書いた自己推薦書には目立った活動実績はありませんでしたが、その代わり、大学で真剣に学ぶ意識の改革と、思考力の強化に特化した学習を進めました。

<効果>

学習の成果が出てきたことを証明するエピソードがあります。オープンキャンパスで大学の先生と個別相談をした際、自分より前に話していた生徒たちは、どのような入試の準備をすればよいかといった質問をしていたようです。しかし、先生からはそれは自分で考えるように諭されたとのことです。次に相談したこの生徒が「このような学びをしたい」と語ったところ、むしろ大学の先生の方から「ぜひ入学してほしい。来年大学で会えることを楽しみにしている」と励ましの言葉をいただいたそうです。

学びに真剣に向き合う姿勢が評価されたのだと思います。まさに翔励学院の生徒らしい合格の仕方でした。