A・Kさん 明治学院大学 社会学部
<分析>
入会当初(高校2年次)は、大学はもちろん、大学で何を学びたいのかということも明確になっていませんでした。
来年受験生となることを考えると、その語り口からは頼りなさが感じられました。
本人もそのことに気づいており、危機感を持って当学院に入会しました。
<施策>
指導をしていく中で、大きな課題となったのは、本人が「事実」と「想像」の区別がついていないことです。実は、このような生徒も少なからずおり、事実の中に自分の主観や解釈が入ってしまうことがあります。
客観的に伝えているつもりでも、自分のフィルターがかかっている状態です。
その結果、事実の中に自分の想像が入り込んでしまい、非論理的な文章となっていました。
これに対しては、とにかく事実だけを重ねて語ること、事実であるかどうか疑わしい部分についてはすぐに指摘し、事実であるかどうか検証するように指導していきました。
<効果>
この生徒は、課外活動などは行いませんでした。
周囲で「ボランティア」と称して旅行に行っている学校の友だちの話をして、自分は受験に向けて勉強をする、と語ってくれました。
あの頼りない姿をしていた頃とは、意識が大きく異なります。
周囲がどれだけ課外活動に夢中になっていても、本人の中でブレがなかったのです。
家庭では、当学院の厳しい訓練を受けている自分は強い、と話していたようです。
そして、明治学院大学以外に昭和女子大学からも合格をいただきました。