Zさん 上智大学

<分析>

法学部希望とのことでしたが、法学に関する知識や教養というものを持ち合わせているわけではありませんでした。それらがないと、小論文を書くどころか、志望理由も書くことができません。この方の場合、海外で過ごしていたこともあり、日本で習得するべき学びが一部できていないという状況もありました。だからこそ、大学で学びたい分野についてはしっかりと学ぶ必要がありました。

<施策>

まずは法学についての概要から学び、そこから自身が学びたい法学の内容を絞り込んでいきました。法哲学の学びや海外経験などから、入管や差別の問題など、徐々にテーマが絞れてきました。
そうした取り組みとは別に、大学の求める学生像を改めて研究し、本人の学びたい内容と大学が求める学生像が一致しているかどうか、大学が公開しているアドミッションポリシーに書かれた一つひとつの単語は何を意味するのか、なぜ他の言葉ではなくこの言葉なのか、というところまで厳密な学びを進めていきました。

<効果>

同大学の面接は決して甘いものではありません。この生徒と共に試験を受けた学友は「君を本学に入学させるメリットがない。」と厳しい指摘をいただいたようです。
試験前の最後の一週間、この生徒は毎日教室に来て問題演習に取り組んでいました。その努力の結果、当日の小論文試験においてはまったく問題なく回答し、面接においても専門的な法解釈に対する質問に回答することができたようです。