Sさん 日本女子大学 家政学部(児童学科)
<分析>
入試まで残り3ヶ月という段階での入会希望であり、この時期では当学院の入会審査を通過することが難しいと思われました。
しかし、学習相談の際、大学で学びたいことや将来のビジョンについての質問に対し、適切に回答していました。
保育者としての明確なビジョンを持ち、小論文の学習経験はないものの、大学についてよく調べ、将来について真剣に考えていることが伝わってきました。
「やる気」を態度で示していたため、特例として入会をお引き受けすることといたしました。
<施策>
大学についてよく調べている、とは言ってもそれは当学院の指導を受ける前の話です。それでも合格に近づいていくためには、より詳細なリサーチやビジョンの明確化、特に国際的な分野に関心をもっていたことから、どんな文化的背景をもつ人にでも伝わるように書くように指導しました。具体的には自分が書いた文章に、あの人ならどう捉えるか、この人ならどう捉えるか、ということを考え、訓練を重ねていきました。ここでも「国際的な人材になりたい」という意志を「多角的視点をもつ」ことにより、態度で示していくようにしました。さらに保育とは何か、これからの保育現場で求められるもの等については常に考えていくように指導しました。
<効果>
今回の入試では、保育について問われる問題が出題されました。
日頃から保育者の在り方について深く考えていたため、現代で求められている保育者像(一般論)と、自らの理想とする保育者像(ビジョン)を組み合わせた説得力のある回答をすることができました。
また、面接では本人が指導を仰ぎたいと書類に記載した教員の方が面接官となり、学術分野への理解を厳しく問われました。しかし、本人の保育者像や保育に対する考え方は高く評価され、お褒めの言葉をいただくことができました。
保育という分野に誠実に向き合い、徹底した準備をしていたからこそ、良い形で合格を勝ち取ることができたと言えます。