Pさん 上智大学 経済学部

<分析>

「大学卒業後、どのように歩んでいきたいかというビジョンはしっかりと持っているものの、大学で何を学ぶのかという点については明確さに欠けていました。文章作成の過程では、途中から急に論理が飛躍し、初めはよく整理されていたものの、ある段階で論理が崩れてしまう場面が見受けられました。このことから、本人が『感情』や『思い込み』に基づいて物事を考えているのではないかと感じました。」

<施策>

「このことが本当であるかどうかについて、文章作成や講師との対話を通じてデータを取っていきました。文中で、『可能性がある』という程度にとどめるべきところを、『~である』と断定して書いてしまったり、話の中で『これって〇〇じゃないですか』と過度に断定的な言い方をしてしまったりといったことが多かったことがわかりました。そこで、より多角的な視点を持つトレーニングを行うことにしました。もともと断定的に考えがちな傾向があるため、あらゆる選択肢を提示し、自分の考えを見直すように促していきました。」

<効果>

「このような指導を繰り返し実施した結果、思い込みで書いたり発言したりすることが次第に減少しました。過去に自分が書いた文書を自ら添削したり、面接準備においても自分のビジョンを他者にわかりやすく丁寧に説明できるようになっていきました。」