Cさん 慶応義塾大学

<分析>

他の小論文専門塾から移って来たため、ある程度小論文の形として成立している文章を書くことはできていました。しかし根本的な課題は解決されていませんでした。それは、「なぜなら」ということを丁寧に説明できていない点です。一見、意見と理由を書いているように見えますが、採点者を納得させることのできるような十分な説明がなされていませんでした。

<施策>

書いてきた文章に対し、あるいは常日頃の会話やりとりの中で、「なぜ?」というコメントを添え、説明をしてもらいました。それも、できる限り客観的に説明し、独りよがりにならないように、どんな立場の人にも理解をしてもらえるように、地道なトレーニングを積むことで、説明する「クセ」をつけさせました。

<効果>

実際の試験、ことに面接においては、提出した書類に対する反論を面接官がしてくることが容易に想定できます。未熟な受講生の場合、ここで感情的に反論してしまうところですが、繰り返しトレーニングを行ったBさんは反論するのではなく、相手の意見を受け入れながら、自身の考えを丁寧に説明することができました。