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小論文の評価基準

小論文は、客観試験とは異なり、採点基準や評価方法が大学や学部によって異なります。しかし、ただ闇雲に学習するのではなく、ある程度の採点基準を理解したうえで学習を進めることで、より効果的に小論文の能力を向上させることができます。

以下で紹介する評価方法は、あくまでポピュラーなものです。大学ごとに基準や注目すべきポイントが異なるため、その点を踏まえたうえで参考にしていただければと思います。

知識・教養

たとえば「○○について、あなたの意見を述べなさい」という問題があるとします。ここでは単に自分の意見を述べるだけでは不十分です。この○○の部分について、どれだけ知識を持っているか、どれだけ説明できるかがチェックされます。さらに、「理由」や「事例」に正当性があるかどうかも重要なポイントとなります。

自分の意見を書くだけであれば、誰でもできます。しかし、試験として行う目的は、意見が知識や教養に基づいているか、また学力を見ていることにあります。

論理的思考力

述べている内容が論理的であるかどうか、つまりより多くの人が納得できるような筋道が立てられているかがチェックされます。自分勝手な思い込みや客観性の欠如は、大きな減点対象となります。
論理的思考力を養うことが、小論文の準備において最も重要なポイントです。自分の知識や教養を、相手に理解してもらえるように論理的に組み立てることが求められます。論理的思考については別ページで詳述していますので、そちらもご確認ください。

理解力(読解力等)・分析能力

テーマ型の問題であれ、文章型や資料型であれ、「何を問われているか」を理解することが非常に重要です。この問題を通じて、出題者は何を知りたいのか、どのようなことを求めているのか、どのような答えを期待しているのかを把握することが求められます。
また、文章やグラフといった資料が提示されている場合は、その意味を正しく解釈することに加え、なぜこの資料を参照させているのかという出題者の意図も深く読み取る必要があります。

多様性と軸

小論文は自己主張をするためのものではありません。自分の意見を述べるからには、自分の考えだけでなく、他の見解についても触れる必要があります。
つまり、「耐用性」を認めるということです。
一見、自分の意見を述べることと多様性を認めることは矛盾しているように思えるかもしれませんが、これらは両立するものです。それは、自分の意見に「軸」があるかどうかにかかっています。自分の意見に確固たる軸があれば、異なる意見があってもそれを乗り越えることができますし、同時に他者の意見を認めることもできるはずです。
多様性を持つということは、自分の意見に対して、根拠や理由、さらには精神的な強さも含めた「軸」を持つことを意味します。

表現力

小論文は日本語で回答するものですから、当然、表現力は求められます。しかし、表現力そのものが合格に決定的な要素となるわけではありません。したがって、「減点されない」程度の表現力を準備することが重要です。
重要なのは、小論文の内容そのものであることを忘れないようにしましょう。
一方で、日本語に誤りがある、原稿用紙の使い方が違う、話し言葉になっているなどのケアレスミスはなくすように心掛けてください。

大学・分野別の対策

上記はあくまで一般論であり、実際には大学や学部(分野)によって重視しているものが異なります。たとえば、同じ医学部志望者であっても、受ける大学によって求められる学生像が異なるため、論述の方向性も変わってきます。

そのため、翔励学院では、大学や分野ごとの異なる準備と指導を行っています。希望する大学で求められる学生像や、どういった準備をすれば良いのかについて詳しく知りたい方は、当学院の無料学習相談にお越しください。

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