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昔からやっている、は理由にならない

誤った論理

この無料ノウハウでは、幾度となく小論文において主張の「根拠・理由」が重要であると解説してきました。ところが、この「根拠・理由」において誤った論理が使用されることがあります。

今回紹介するのは「伝統に訴える論証」または「権威に訴える論証」と呼ばれる手法です。これらは、権威や伝統を理由にする方法ですが、正しい根拠・理由とは言えません。

簡単に言うと、「昔からやっているから」や「著名な○○先生が言っているから」というような発想に基づいています。

伝統に訴える論証

もちろん、長く続いている伝統は素晴らしいものです。しかし、小論文を書く際には、この点を冷静に捉える必要があります。

それは「なぜ伝統となっているのか」という視点です。良い意味で長く続いているものは、いつの時代もそれを選び取ってきた人たちがいる、つまり常に選ばれ続ける最良の選択肢が、結果として伝統となっている場合です。いつの時代でも人々に選ばれ続けるその理由を考える必要があります。

一方で、変えることができなかった、ただ単に長く続いたもの、さらには断ち切りたくても続いてしまったものもあるということを忘れてはいけません。たとえば戦争です。倫理的には良くないものであっても、現代でもなくなりません。もし「長く続いているもの=良いもの」という論理を適用すれば、長く続いている戦争は良いものだ、という結論になってしまいます。

権威に訴える論証

権威についても同様のことが言えます。素人よりもその道に精通している人の意見の方が説得力があります。しかし、だからと言って「その専門家が言っている=正しい」という論理は非常に安易です。小論文を書く際には、一度立ち止まって安易な論理を避けることが大切です。

翔励学院では、例えば「本に書いてあるから」という理由で意見を持ち込む生徒に対して、なぜその意見を(本人が)選んだのか、なぜそれを選択したのか、という点までしっかり考えられるように指導しています。初めは安易な理由かもしれませんが、対話を繰り返していくうちに、確固たる理由を持てるようになります。実際に指導を受けてみたいとお考えの方は、無料学習相談へお越しください。

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