面接でもっとも問われること
わざわざ面接をする意味
面接試験はなぜ行われるのでしょうか。大学入試における面接試験では、一般的に一人の受験生に対して、5~10分程度の時間、複数名の面接官が口頭で質問し、受験生がそれに答えるという形式が主流です。受験生にとって面接は頭を悩ませる要素の一つかもしれませんが、実は大学側にとっても負担は大きいのです。受験生一人のために、時間や面接官の労力、会場(教室)の確保が必要です。また、面接が同時刻に何組も並行して実施されることも多く、面接官によって採点基準にバラつきが出ないような工夫も必要です。したがって、同じ問題を一斉に解く筆記試験の方が効率的であることは確かです。
それでも、大学側には受験生に問いたいことがあるのです。わざわざ面接という形で会って話し、表情を見ながらでないと評価できないことがあるからです。
面接でもっとも問われること
ある教育専門誌の調査によると、総合型選抜試験や推薦型選抜で最も問いたいことは「志望理由」であり、そのため「面接」で問うという回答が最も多かったようです。このことから、大学側がわざわざ面接を行ってまで確認したいのは「志望理由」であることがわかります。
面接官は単に志望理由を聞くだけではなく、受験生が入学するにあたり、どれだけ強い意志を持っているか、また本気で学問に向き合おうとしているかも評価します。そのため、面接官はあらゆる方法を使って受験生の「本音」を見極めようとします。例えば、入学の意志が強いのであれば、どうして他の大学ではなく、この大学を選んだのかが明確に答えられるはずです。また、どのような授業を受けたいのか、学びの計画があるかも重要なポイントです。
準備
こういった面接の準備方法として、例えば「お辞儀の仕方」や「入退室方法」を練習する方がいらっしゃいますが、実はあまり意味がありません(もちろん、練習をしないとお辞儀さえできないのは問題ですが…)。面接官が本当に問いたいのは、志望理由や受験生の本音です。これらは面接前にちょっと練習したからといって対策できるものではなく、まずは大学選びや提出書類の準備段階で、明確な志望理由を見出していることが重要です。
翔励学院には、もともと面接が苦手だった生徒も多くいます。しかし彼らは面接練習をほとんどしなくても、合格を果たしています。それは、大学選びや書類提出の段階で講師としっかり対話し、大学で何を学びたいのか、どんな人間になりたいのかを真剣に考えているからです。結果として、練習しなくても自然と言葉が出てくるのです。いわば、日々の授業の中で十分に準備ができているからです。大学選びや提出書類、面接準備にお悩みの方は、ぜひ当学院の無料学習相談にお越しください。