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覚醒する生徒たち

投稿日時:2024/10/03(木) 14:26



こんにちは、岡本大空です。
先日、授業の準備を終え、スタッフに留守番をお願いしてコンビニへ水を買いに行きました。コンビニから出ると、道の反対側に本を読みながら歩く若者たちが数名おり、すぐに彼らは小さなビルの中は入っていきました。当学院の生徒たちです。
こちらは勧めてもいないのに(どちらかと言えば、危ないからやめなさいと言っていますが)授業で扱っているものとは別の本を読みながら渋谷の街を歩いています。

思い起こせば、彼らがはじめて教室を訪れた時は、◯◯大学に行きたいとか◯◯の業界に入りたいといった結果だけを手に入れたい、結果を手に入れるための勉強を望むような未熟者でした。今や生徒たちは口々に学びが楽しいとか、(結果だけを求めていた)あの頃は幼かったと語り、学ぶことや自身の人格を形成していくことを是としています。そういえば、たたえば絶対受かりたいとか、そういう合否についての発言はほとんど聞かれません。
ある映画の中に見られるスピノザ哲学、武士道から考える人との関係など、あらゆるテーマについて私と問答していく中で、早く大学へ行って<学びたい>と語るような発言を家庭内でもしているようです。

このような状態になれば、むしろ学力がつかない、と考える方が難しい。自ずと合格はいただけることでしょう。一方で1番の財産は、合否ではなく学びに目覚めたこと、そのように話してくれる生徒たちがいるから、この仕事はやめられません。
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