Fさん 中央大学

<分析>

今回の入試は大学教員の講義を聞き、それについて回答していくタイプの入試でした。この入試のコンセプトを考えると、「大学に入ってからきちんと勉強できる能力が身についているか。」ということが問われています。そのため、高校生レベルの学習ではなく、大学生としての学ぶ姿勢を修得していく必要がありました。

<施策>

大学に入ってから当面は、学際基礎科目(一般教養)の学びとなり、自身の専門分野以外の講義にもついていかなければなりません。そのため、担当講師による大学1年生向けの模擬講義(志望する分野の概論)をはじめ、映像や書籍を用いて、志望する大学、志望する学部、またそれ以外の大学レベルの講義・内容を初見で理解し、その内容を担当講師が口頭で問い、即答することや回答用紙に反映する訓練を実施しました。

<効果>

本人の性質から、一見理解しているように見えても、回答用紙に反映されていないこと、「わかったつもり」になっていることが多かったのですが、繰り返しの訓練を通して、大学講義のどういったことがポイントなのか、という視点が身につきました。入試直前の講義ノートを確認したところ、講義内容を図式化するという工夫まで行っていました。