C・Dさん 慶應義塾大学法学部 

<分析>

高校2年次より通塾を開始し、当初は経済学部を志望していました。
この時期、明らかに課題として感じられたのは、「大学での学びとは何か」という理解が十分でなかったことです。

高校の学びは、あらかじめ決められた正解が存在し、誰が答えても基本的には同じになります。つまり、他の人と同じように答えることが求められます。しかし当時の彼の中には、こうした受動的な学習姿勢、つまり「正解を教えてもらおうとする」姿勢が見受けられました。

<施策>

このような状況で学びを進めていくと、予想されるある事態に直面することになります。
それは、本人が「考えること」を放棄し始めるということです。たとえば、「こうに決まっている」といった決めつけや、感情論に基づいて論文を作成してしまう傾向が見られました。

そこで、経済学における学びの特性や、学術的なアプローチの方法について解説を加えました。また、授業と授業の間に一定の時間が空く場合には、指定した書籍の読み込みを課題として指示し、考察の土台をつくることにも力を入れました。

<効果>

1年以上にわたってさまざまな施策を講じてきましたが、その効果がはっきりと表れたのは、入試のわずか1か月前という、まさにギリギリのタイミングでした。
ある時点から、本人の文章に明らかな変化が見られるようになりました。自分の持っている知識を最大限に活用し、自らの頭で考え抜いたことが伝わってくる内容となっていたのです。

その結果、慶應義塾大学法学部をはじめ、経済学部、総合政策学部など、受験したすべての学部から合格をいただくことができました。