R・Tさん 慶應義塾大学

<分析>

入会当初は、同大学の総合政策学部を志望していました。評定平均や学力的にも大きな問題はなさそうであったため、準備を進めていたところ、あるタイミングで抽象的な文章の読解が極めて弱いことが判明しました。政治経済における哲学的思想が書かれた文書に対して、書き手の意図を理解できず、結果として課題文とずれたことを書いてしまう状況でした。さらに、そのズレに本人が気づいていない、ということもまた課題でした。、

<施策>

抽象的な文章を読み込む練習が必要ではありましたが、ただ抽象的な文章を読むだけではなく、同じ話題やテーマの具体的な文章の読み込みも並行して行いました。具体→抽象→具体→抽象というリズムで文章を読み込むことで、抽象的な文章を読む力と、具体的な文書を中傷かする力も同時につけていくための訓練です。
また、本人が大学で学びたい内容(航空法に関する学び)を絞り込んでいく段階で、総合政策よりも法学部の方が適切ではないかと主任講師が助言したことをきっかけに、同大学の法学部も視野に入れることとしました。

<効果>

最終的には、法学部、総合政策学部の両方から合格をいただくことができました。本人が学びたい航空法に精通されている教員が法学部にいたことから、最終的には法学部へ進学することとなりました。本人の自宅からもSFCはかなり離れていたこともあり、学びの内容面でも物理的な環境面でも本人にとって良い規模進路転換になったのではないかと思います。