Mさん 東京農業大学

<分析>

元・当学院会員からの紹介で入会しました。学習相談においてお話をお伺いすると、当学院を紹介した元会員が、当学院に通うようになり急進的に成長した姿を見て、翔励学院に来れば合格できると思い、当学院を訪ねて来られました。ただ、学習相談時の本人の様子を見ると、希望している学部(学術分野)に特別な関心を寄せているようには見えませんでした。そこでまず、紹介をしてくれた元会員も、志望する学部・学術分野に対して大変よく調べ、大変な努力をしたこと、小論文を使って合格したいのであれば、志望する学部・学術分野についての学び、何よりそれらを体得する覚悟をもつ必要性をお伝えしました。

<施策>

志望する学部・学術分野についての知識が不足しており、問題文の中で求められていることや意図が理解できておりませんでした。さらに、使用している言葉、文章表現についても語彙力不足が確認できました。これらを克服していくために、①志望大学の傾向にあわせた小論文の解法学習、②志望分野についての学習、③語彙力強化のための学習を軸に学習を並行して進めることといたしました。指導を開始しても、②と③についてはある程度の時間を必要とするため、すぐに効果が出るわけではありません。入会当初約束した「学びぬく覚悟」をしてくれていると信じ、担当講師は手を緩めることなく、ハイペースで指導を続けました。

<効果>

このようなハードメニューを実施していく中で、次第に出題テーマに対して、専門知識を交えながら回答することができるようになっていきました。特に今回の成果として特徴的だったのは、本人が志望学部・分野に関心を抱くようになっていった、ということです。

入試そのものを突破できても、自分がこれから学ぶ分野に関心がなければ、大学生活の4年間が充実しないのは当然です。この生徒はただ入試に合格したいというより、充実した大学生活へのきっかけを手にしたのではないかと思われます。小手先の指導ではなく、学習に対する向き合い方など、本質的な指導がもたらした効果であると言えます。