Gさん 聖心女子大学

<分析>

入会当初より、志望大学に「惚れ込んで」いた生徒でした。特に大学の建学の精神や方針について強く共感し、またこちらの大学が求める品性と知性を兼ね備えたタイプです。一方で、控えめな性格であることから、自分をどのようにアピールして良いのかわからない、そのうえ多くの項目を書かなければならない書類提出があり、もともと生徒自身がもっている実力を十分に発揮できるか、がポイントとなりました。

<施策>

カリキュラムは、小論文や面接などもありますが、徹底して事前提出書類に比重を置きました。小論文は与えられたテーマについて論理的に論じることが求められますが、この生徒はそれが比較的スムーズにできていました。だからこそ、自分の決意や将来像を明確にしていくことが必要でした。特に自己PRと呼ばれる部分においては、過去のエピソードをきめ細かく、具体的に記載することを実施しました。

<効果>

本人曰く、小論文の試験そのものはうまくいかなかった、とのことでした。実際に本人は、小論文がうまく書けなかったと思っていたため、面接中に泣き出してしまったのです。ところが面接官から次に出た言葉は、事前提出書類がよく書けているという労いの言葉と、これだけ良いものを書くことができるのだから、安心して話して良い、というものでした。本人の志望大学への想いが、面接官に伝わり、面接官側から歩み寄っていただけるというサプライズ体験をしたのです。