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共通テストどうだった?

投稿日時:2022/01/23(日) 11:08


こんんちは、岡本大空です。最近メディアで先日行われた「共通テスト」の件がいろいろと言われております。問題が難しすぎる、基礎学力を問うものではない、などの指摘がなされています。ところが、当学院の生徒たちに「共通テストどうだった?」と聞くと、ほどんどの生徒が「(前年と比べ)さほど難しさを感じなかった。」と答えてくれました。中には共通テスト翌日に「自分が気づいてないだけで、今年の問題は簡単になったのではないか。」と不安になる生徒もました。そこで今回は、この「共通テスト」をめぐる問題について、少し長くなってしまいますが、私の個人的な見解をお話したいと思います。

<なぜ難しさを感じなかったのか>
当学院の生徒たちがなぜ、さほど共通テストに難しさを感じなかったのかを考えてみました。今回の共通テストの問題を見ていると、他の皆さんが難しいと考えている部分は特に「思考力」が求められています。当学院では小論文学習において「型」よりも「内容」つまり思考力のトレーニングを重視しています。その方が文科省や大学の方針、そして時代にあっているからです。こういった思考力の学習をしている当学院の生徒たちにとっては、たとえば現代文でも「(翔励学院で)普段触れている文章の方が難しいので、(世間が)何を騒いでいるのかがよくわかりません。」と述べる生徒たちもいます。

<共通テストは本当に難しい?>
今回の共通テストは本当に難しいのかと言うと、私としては「その人の勉強の仕方によって」難しさを感じるかどうかが決まると考えています。今回の共通テストは暗記や表面的な学習では対応できるものではありません。「この数字や言葉が出てきたらこの公式。」といったように、勉強している中身や内容を理解せず、ただ「テストで点を取るため」に勉強している生徒は難しと感じたでしょう。逆に「なぜこの公式なのか、この文法はどういう効果があるのか。」など、一つひとつを「理解」しながら学習している生徒にとっては、難しさを感じなかったはずです。
 
<文科省はずっと前から言っていた(?)>
ただ、インターネット上の批判の声を見ていると「突然変わった」「基礎学力を問うものではない、これは応用問題だ」という声もありました。先に述べたように、理解しながら学ぶということが基礎的な学びなのか応用的な学びなのか、その位置づけによって話は変わってきます。結論を言うと、これらは基礎的な学びと言えますが、高校や塾でそのような指導が十分になされているかどうかについては、少々疑問が残ります。
そもそも今回のような問題傾向の変化が、本来センター試験から共通テストへ移行させた、文科省側が実施したかったものでしょう。昨年はコロナや他の件でいろいろと落ち着かない状況であり「受験生を混乱させないため」ということで入試傾向を変更させない大学も多かったことから、大学入試センターもそのような配慮を行ったものと想像します。
私は6年ほど前から文科省のホームページなどから今後の入試についての進捗状況をチェックしていましたが、文科省はずっと前から「今度からこういう入試をしますよ、高校側はこういう準備をしてください。」というような発信をしていました。高校側は文科省の方針にあわせて指導法を変えなかったのかというと、入試内容が変わっていないのだから、ということで思い切って指導内容を変更する高校は少なかったのではないかと思います。そして今回のようにいろいろな声が出てくる結果となったと言えます。

共通テストでこのような問題が出されると、都合が悪いという人も一定数いるのもまた事実です。「言われたことだけをやっていれば良い」「なるべく楽をしたい」「とりあえず点数が取れれば良い、勉学や大学に関心はない」と考えている場合には、こういった試験はわずらわしいと思いますし、「こうすれば簡単に点数が取れますよ。」という暗記中心や形式重視の学習ノウハウを提供している業者にとっても、面白くはないと思います。
さて、これからの共通テストはどうなっていくのか、私どもはこれまで通り、思考力などの本質的な学力を向上させていくことを目指し、歩んでいきたいと思う、そんな一連のニュースでした。
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