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上の大学、下の大学

投稿日時:2025/07/21(月) 22:58


こんにちは、岡本大空です。
本日は急遽お伝えしたいことがあり、ブログを投稿しています。

昨日、上智大学の教授をお迎えし、大学がどのような学生を求めているのか、いかに昨今の総合型選抜における、塾などによる<仕込み>がなされている受験生に対して心を痛めておられるかを学ばせていただき、生徒スタッフ一同、心から各大学への尊敬と志を新たにされました。

大学は教育機関というより研究者集団、心から研究をしたいと願う弟子(学生)ちを受け入れたい、研究をしたいと口では言うが、そうではないという方は、、、、そのような向学心のある学生への愛のある言葉をいただきました。

その中でつくづく思ったことは、当学院の生徒たちはそのようなことを言うことはありませんが、巷で言われる<上の大学、下の大学>という言葉への違和感です。
上、下、というのはおそらく大学へ通う学生の偏差値(高校時の学力)でしょう。それは、大学の研究成果への評価でしょうか?それを評価しているのは誰でしょうか?

大学は研究機関であり、研究者集団です。各分野での一流の研究者の方々を評価できる立場の方が正当な評価をしているのでしょうか?評価者は研究者を評価できる方ですか?少なくとも研究者と同等の、博士論文を出されている方ですか?まさか博士課程にすら進んでいないような方が評価している、そんなことはないでしょう?、、、もうお分かりかと思います。
研究者の研究、つまり各大学の研究実績などについては、然るべき学会や機関が評価をしています、即ち、研究者を評価できる立場でもなく、ましてや研究者でもない者が、研究者集団である大学を評価することはできないのです。
生徒たちへは、上の大学などという言葉は口にするべきではない、と日頃から伝えています。

本日、非常に学力のある、短大志望の生徒から、担任の先生が短大をよく思っていないと聞きました。その先生がどうお考えかはわかりませんが、自分が最善と思う希望先に誇りを持てば良いと伝えました。
自身が仕事について、たとえば医者は上の仕事、看護師は下の仕事と言う人をみてどう思うか、と伝えました。

当学院の生徒たちは大学での学びや研究を楽しみにしている者ばかりです。それゆえ、学ぶ志のない方に囲まれた大学生活を嫌がる傾向にあるため、「結果として」入学者偏差値の高い大学を志望する傾向があります。決して「偏差値が高いから」という理由で進路選択はせず、両者は似て非なるものです。

生徒たちには、またご家庭においても、大学で研究したい内容を考え、健やかな希望進路選択をしていただきたいと願っています。
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